社長が出版すると企業はダメになると言われる理由と効果的出版方法
「社長が本を出版するとその企業はダメになる」という話を聞いたことがある人は、多いのではないでしょうか?
確かに、本に限った話ではありませんが、社長の露出が増えて一時は飛ぶ鳥を落とす勢いとなっていたはずの会社が、その後急速に失速して倒産等に至ったという話も聞いたことがあります。
もちろん、社長自らが広告塔となって露出を増やすことで事業を発展させていくケースは少なくありませんし、有効な戦略といえます。
では、なぜ社長が本を出版するとその企業はダメになると言われるのでしょうか?
記事の目次
本を出版したことよりも、慢心していることが問題のケースが多い
社長が出版する本というと、自伝本が思い浮かぶケースが多いと思います。
創業社長が、どんな思いで事業を始めたか、そしてどのような苦労がありそれを乗り越えたのかについて書かれている自伝本はこれから起業しようとしている人に勇気を与え、また他の社長にとっても危機の乗り越え方など大変参考になるものです。
私も創業社長や一代で事業を拡大することに成功したカリスマ性のある社長の自伝本は、大好きでよく読んでいます。
でも、社長が自伝本を出版することについては問題がある場合も少なくありません。
例えば、自身の現状に慢心して自己顕示欲のために出版するとなるとどうでしょうか?
変化の激しい現代においては常に変化に対応し続けなければ事業は衰退してしまい、結果慢心は身を滅ぼすとなってしまうケースが少なくありません。
そのため自伝本は、自己顕示欲を目的として出版するのではなく、事業を後継者に譲った後も次の社長や社員が初心を忘れないために出版するべきと考えることが出来ます。
事業を拡大するための社長の出版
社長が本を出版することとその企業がダメになるというのは、イコール関係ではありません。
むしろ、事業を拡大するために本の出版を有効に活用している企業は多いですし、ラーニングスの企業出版は事業拡大を目的した本の出版に力を入れています。
ただ、事業拡大のために出版する場合は社長の自叙伝ではなく、ノウハウや自社の事例を分かりやすく伝える本とする場合が多いです。
例えば、海外大学、特にUCLAへの留学を支援している株式会社U-LABO様の場合、社長で留学支援のプロである小泉氏が、自身の留学経験を元にUC編入についてのノウハウや必要な勉強などを丁寧に解説した本を出版しました。
その結果、出版直後からUC留学についての問い合わせを多数いただくことに成功したのです。
参照:世界名門大学への留学サポート|学生の選択肢を広げるための出版
特定の読者ターゲットに対して有益なノウハウやコンテンツを社長が本の出版という形で体系的にまとめて発信することは、問い合わせ獲得からの売上アップに加えて長期的なブランディングも実現することができます。
社長が本を出版しながら事業を拡大していっている企業は多い
上記の株式会社U-LABO様の例以外にも、社長が本を出版しながら事業を拡大していっているケースは他にも色々とあります。
例えば
経営コンサルタント会社の社長がノウハウをまとめて出版
HP制作会社の社長がブランディングのために自社の強みやノウハウを解説した本を出版
学習塾の社長が他の塾と何が違うのか、効果的な学習方法を紹介した本を出版
といったものがあります。
これらの本を出版した社長の会社は、本の出版を見事に成長につなげていっています。
著者=社長、読者=社長
ちなみに、社長が著者の企業出版の本の場合、想定する読者ターゲットもまた社長となるケースが多いです。
これは企業出版の特徴でもあるのですが、もともと社長は読書家であるケースが多く、同時に社長の心を動かすことができれば自分の事業にとってプラスと働くことが多いためと考えることができます。
特にBtoBを主とした事業を展開している会社の場合、クライアント企業の社長に納得してもらうことが受注増加に最も効果的となることが想像できるのではないでしょうか?
もし、貴社の事業がBtoBの場合は是非、社長を著者にした本の出版を検討してみてください。
自伝本より売上アップ、採用力強化のために本を出版しよう
今回の記事では、社長が出版すると企業はダメになると言われる理由と効果的な本の出版方法について解説してきました。
書店で並んでいる本は初心者向けなど、読者ターゲットの市場が大きい本が多いですが、社長を著者とした企業出版の場合はメインの読者ターゲットが社長となることが多いので、本の作り方も通常の書店で並ぶ本とは少し異なってきます。
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