株式会社進路問題研究会様
「本を読んで来ました」 赤裸々な告白で遠方からも入塾希望者が来る塾の話
事業内容:教育支援事業、家庭訪問による学習指導、学習塾の経営および経営指導
出版の目的:お問い合わせ増加、集客
「本を出版している塾」と聞くと、子供を通わせている親御さんにはどのようなイメージを持ってもらえるでしょうか?
きっと
「信頼できると思う」
「ノウハウをたくさん持っている塾だろう」
といったプラスのイメージを持ってもらえるはずです。
今回は、学習塾が本を出版する場合について深堀りしていきます。
記事の目次
塾長が赤裸々に過去を告白
塾が本を出す場合、著者は誰になるでしょうか?
塾の名前を著者とする場合もないわけではありませんが、基本的には塾の経営者(塾長)が著者となるはずです。
今回紹介する東京都調布市にある塾、調布ゼミでも塾長の薄井氏が著者として本を出版することになりました。
基本的に塾が本を出版するとなると
こんな考えで塾を経営していますといった方針
こういった年齢の子にはこんな指導が効果的といったノウハウ
成績が伸びた事例を紹介する内容
上記のようなコンテンツを本としてまとめて出版するケースが多いのではないでしょうか。
もちろん、上記のようなコンテンツは集客や塾のブランディングとして効果的であることは言うまでもありません。
しかし、調布ゼミの薄井晶氏の場合は少し違った本を出版します。
それが「大丈夫。君はやれる。不登校、パーソナリティー障害、発達障害の君たちへ。」という本です。
引きこもりだった塾長だからこそ、出版で得られた効果
なんと薄井氏は学校が嫌いだった過去や引きこもりだったこと、さらには発達障害と診断されたことなど、それまであまり人に言ってこなかった過去の話を本にまとめて出版したのです。
過去を赤裸々にまとめて出版するとどうでしょう?
薄井氏の知人からは
「こんな人だったんだ」
「過去にこんな苦労を抱えていたんだ」
という驚きの声が多数届き、同時に発達障害やパーソナリティー障害の子の親御さんからの問い合わせが増えたと言います。
最近ではパーソナリティー障害といった言葉は認知が広がってきていますが、まだまだ悩んでいる方は多く、特に親御さんにとっては相談できるところが少ないこともあり、大きな悩みとなっているようです。
そこで、薄井氏の本を読んで遠方から問い合わせをしてきてくれるという流れにつながったようです。
トップが赤裸々に情報を発信する価値
今回は塾の経営者でしたが、塾に限らずその会社のトップが本を出版するということには多大なメリットがあります。
昔は経営者が本を出すというと、いかにも「俺はこうして成功したんだ」という自叙伝が多かったですが、最近は赤裸々に過去を告白するタイプの本が増えています。
こうした本の場合、著者に共感してくれることが信頼につながり、結果として問い合わせなどにつながっていくようです。
会社のトップが出す本は必ずしも、集大成のような自叙伝でなくてもよいわけですし、それこそ弱いところを見せてしまうのも一手ではないでしょうか。
もし、仕事につながる本を出版したいということであれば、多かれ少なかれ、トップの人となりが伝わるようなコンテンツを本に含めることを強くおすすめします。
上手な文章が書けることがよいことではない!?
ちなみに、経営者は忙しいので、原稿執筆にはライターを使うケースが多いです。
でも、薄井氏はそれをしませんでした。
「上手な文章でなくてもよく、とにかく自分の言葉で伝えてみたい。本を書いてみたい」
という意向からそうなったのですが、結果としてしっかりと入塾希望者の増加につながっているのでよい選択だったと言えるのではないでしょうか。
「とてつもなく成功者というわけでなくてもよい」
「文章が必ずしもうまくなくてもよい」
とおっしゃる薄井氏の話を聞いていると出版することへのハードルは大きく下がりますね。
1冊目の出版後、2冊目へ
実は薄井氏は1冊目の出版後しばらくして2冊目の出版プロジェクトを開始しました。
「え?そんなに何冊も出版するものなの?」
と驚かれる方も多いかもしれませんが、1冊目の出版後に2冊目、3冊目と出版を進めるケースは決して珍しくありません。
というのも本は1冊にあれもこれも詰め込んでしまうと何を伝えたい本かわかりづらくなってしまうためです。
それぞれの本において、ターゲットと伝えたいことを明確にして、別のターゲットや別に伝えたいことがあれば、それぞれについて本を出版していくというのが効果的な出版方法と言えるでしょう。
実際、出版している著者を見ると、2冊、3冊と出版し続けているケースが驚くほど多いものです。
薄井氏の場合、2冊目は「方法論」について、つまり勉強のノウハウについて紹介する本です。
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